Botanical Growth は、システムの名前ではありません。
夜間事業について「開催するたびに、集客と売上のつくり方が蓄積される」状態をつくるための、伴走型のグロースモデルそのものの名称です。
後半に出てくるダッシュボードは、そのモデルを回すためのひとつの手段として掲載しています。
① 掲載しているダッシュボードの数値・グラフはすべて説明用のサンプルです。実データではありません。
② 事業条件(目標30,000人/損益分岐22,000人/販促予算約400万円)は打ち合わせでご共有いただいた内容に基づく整理です。
③ ★要確認=チケット料金と平均単価/売上の帰属(通常入園料と夜間追加料金の扱い)/販売・決済サービスから受け取れるデータの範囲。この3点が計測設計の前提になります。
④ 掲載写真は園内で撮影された昼の写真を加工したイメージで、実際のライトアップの見え方ではありません。
広告を使って終わるのではなく、次の売上につながる資産を残す。これが Botanical Growth の目的です。
重要なのは 「なぜ 30,000人が来たのか」 が分かることです。
右の問いに、会期が終わったときに数字で答えられる状態をつくります。
この問いに答えられるかどうかが、
次回の計画が「予測」になるか「博打」になるかの分かれ目になります。
仮に自然来場を 7,500人と置くと、販促で獲る人数は 22,500人。
1人あたり約178円で獲得できる前提の計画になります。
この数字が妥当なのかを判断できる材料が、初年度にはまだありません。
どのチャネルが効くか分からないまま、広告・PR・制作の配分を会期前に決め切ることになる。
売れているか/いないかは分かるが、どこを直せばいいかが分からない。
結果が来場者数だけで残ると、春の 35,000人もまた根拠のない数字になる。

今回の秋で残すのは「30,000人来た」という結果ではなく、次の開催の初期条件です。
どこから売れるのかを、仮説を置いて試す。経路とクリエイティブを複数持ち、比較できる形で出す。
効いた経路と表現に予算を寄せる。効かないものは止めるのではなく、量を落として比較を続ける。
再現できる型を、規模を上げて回す。上限のある経路(PR・地域連携)を先に埋める。
新規獲得だけに頼らず、再来場を積む。同じ販促費で来場が増える構造をつくる。
単発の施策の集まりではなく、ひとつのサイクルとして回します。どれか一つが欠けると、次回に何も残りません。
| 工程 | やること | 見るもの・出すもの | 主に関わる先 | 時期 |
|---|---|---|---|---|
| PLAN | 目標来場・損益分岐・想定売上・販促配分を設計。計測できる形に指標を分解する。 | 事業計画シート/KPI定義/計測設計売上の帰属を先に確定させる★要確認 | 東急アクティオ植物園GROWTH PARTNER |
会期の3〜4か月前 |
| ATTRACT | 広告・SNS・PR・クリエイター・ホテル・大学・地域連携を、経路ごとに人数目標を持って実行。 | 経路別の獲得目標/入稿物/掲載・配布計画 | メディアクリエイターホテル・大学GROWTH PARTNER |
2か月前〜会期中 |
| SELL | チケット販売・決済は外部サービスを活用。流入元が分かる形で導線を設計する。 | 販売画面/計測パラメータ設計受け取れるデータ項目の範囲★要確認 | アソビュー等東急GROWTH PARTNER |
販売開始の1か月前 |
| MEASURE | 販売・売上・広告・来場・天候を1か所に集約。関係者が同じ数字を見る。 | 共通ダッシュボード(P.10〜13) | 東急アクティオ植物園GROWTH PARTNER |
販売開始〜会期終了 |
| IMPROVE | 週次と、必要な日は日次で判断。広告配分・訴求・クリエイティブ・地域を動かす。 | 施策ログ(打った手と、その理由) | 広告配信制作GROWTH PARTNER |
会期中(P.14) |
| LEARN | 効いたこと・効かなかったこと・次回変えることを記録。数字にならない現場の学びも残す。 | LEARNINGS(P.15)/開催レポート | 全関係者GROWTH PARTNER |
会期終了後 3週間 |
| NEXT | 次回の目標に対して、自然来場・既存チャネル・必要純増を分けて計画に落とす。 | NEXT PLAN(P.16) | 東急アクティオGROWTH PARTNER |
次回の4か月前 |
GROWTH PARTNER = この7工程を横断してつなぐ役割(P.20)。各工程の実行そのものは、それぞれの強みを持つ各社が担います。
| CHANNEL | 枚 | 売上 | 構成 |
|---|---|---|---|
| PR / MEDIA | 3,540 | ¥4,248,000 | |
| META ADS | 3,180 | ¥3,816,000 | |
| GOOGLE ADS | 2,460 | ¥2,952,000 | |
| ASOVIEW | 2,140 | ¥2,568,000 | |
| HOTEL | 1,980 | ¥2,376,000 | |
| ORGANIC / 直接 | 1,800 | ¥2,160,000 | |
| CREATOR | 1,760 | ¥2,112,000 | |
| その他3チャネル | 1,560 | ¥1,872,000 | |
| 全10チャネル | 18,420 | ¥22,104,000 |
一目で「今、事業がどの状態なのか」が分かることを優先しています。目標に対して足りているか、損益分岐を越えたか、このまま行くと何人で着地するか。数値・グラフはすべて説明用のサンプルです。
| CHANNEL | 流入 | 購入(枚) | 売上 | 広告・実費 | CPA | ROAS | 売上構成 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| PR / MEDIA | 9,800 | 3,540 | ¥4,248,000 | ¥300,000 | ¥85 | 14.2 | |
| META ADS | 12,400 | 3,180 | ¥3,816,000 | ¥980,000 | ¥308 | 3.89 | |
| GOOGLE ADS | 8,900 | 2,460 | ¥2,952,000 | ¥620,000 | ¥252 | 4.76 | |
| ASOVIEW | 7,400 | 2,140 | ¥2,568,000 | 手数料 | — | — | |
| HOTEL | オフライン | 1,980 | ¥2,376,000 | ¥180,000 | ¥91 | 13.2 | |
| CREATOR | 6,200 | 1,760 | ¥2,112,000 | ¥420,000 | ¥239 | 5.03 | |
| ORGANIC / 直接 | 11,300 | 1,800 | ¥2,160,000 | — | — | — | |
| INSTAGRAM(運用) | 5,600 | 940 | ¥1,128,000 | 運用費 | — | — | |
| UNIVERSITY | オフライン | 620 | ¥744,000 | ¥60,000 | ¥97 | 12.4 | |
| その他 | — | 0 | ¥0 | — | — | — | |
| 全チャネル計 | 61,600 | 18,420 | ¥22,104,000 | ¥2,560,000 | ¥189 | 6.35 |
| AREA | 購入(枚) | CPA | 構成 |
|---|---|---|---|
| 京都府 | 4,880 | ¥231 | |
| 大阪府 | 3,420 | ¥152 | |
| 兵庫県 | 1,760 | ¥198 | |
| 滋賀・奈良 | 1,240 | ¥211 | |
| 東京都 | 1,080 | ¥352 | |
| 関東その他 | 400 | ¥398 | |
| 中部・北陸 | 300 | ¥341 | |
| その他・不明 | 460 | — |
見るのはアクセス数ではなく「どこが売上をつくったのか」です。PR とホテルの CPA は広告平均(¥284)の3分の1。安い経路を先に使い切るという判断が、この表から初めて根拠を持ちます。
| CREATIVE | 広告費 | 表示 | クリック | CTR | 購入 | 売上 | CPA | ROAS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A 水鏡 / SCENERY | ¥620,000 | 1,240,000 | 18,600 | 1.50% | 2,480 | ¥2,976,000 | ¥250 | 4.80 |
| └ 15秒動画 | ¥380,000 | 820,000 | 13,120 | 1.60% | 1,670 | ¥2,004,000 | ¥228 | 5.27 |
| └ 静止画 | ¥240,000 | 420,000 | 5,480 | 1.30% | 810 | ¥972,000 | ¥296 | 4.05 |
| B 夜の植物園 / EXPERIENCE | ¥560,000 | 1,180,000 | 12,980 | 1.10% | 1,640 | ¥1,968,000 | ¥341 | 3.51 |
| C 期間限定 / URGENCY | ¥420,000 | 760,000 | 9,120 | 1.20% | 1,520 | ¥1,824,000 | ¥276 | 4.34 |
| 広告計 | ¥1,600,000 | 3,180,000 | 40,700 | 1.28% | 5,640 | ¥6,768,000 | ¥284 | 4.23 |



次の春に「どんな映像・写真・コピーを作るべきか」を、秋の結果から決められるようにします。表現の好き嫌いではなく、売れた表現を根拠に制作予算を配分するための画面です。
| CONDITION | 日数 | 1日平均 | 基準比 | |
|---|---|---|---|---|
| 晴 | 6 | 1,062 | +18% | |
| 曇(基準) | 4 | 900 | — | |
| 雨 | 2 | 522 | −42% | |
| 夜間 15℃以上 | 7 | 1,008 | +12% | |
| 夜間 10℃未満 | 3 | 720 | −20% |
| STAGE | 期間 | 1日平均 | 基準比 | |
|---|---|---|---|---|
| 色づき始め | 11.3-11.9 | 794 | — | |
| 見頃 | 11.10-11.23 | 1,000 | +26% | |
| 落葉期 | 11.24-11.30 | 675 | −15% | |
| 紅葉の進み具合は園の記録と現地判定を日次で入力。将来的に「どんな条件の時に広告を強くすべきか」の判断材料にする。 | ||||
天候・気温・曜日・紅葉状況・開催残日数は、この事業の売れ方を大きく左右します。1年目は「関係を記録する」ことが目的です。2回・3回と積み上がると、条件から販売を読む判断ができるようになります。
Botanical Growth は、終了後のレポートシステムではありません。会期中に DATA → DECISION → ACTION を回します。
これは「終わってから分かったこと」ではなく、会期中に打った手です。そしてこの4つの判断は、次回は初日から打てるようになります。
CPA ¥228。広告平均 ¥284 に対して −20%。静止画より動画が明確に強い。
CPA ¥85/¥91。広告の3分の1。安い経路から先に埋めるのが正しかった。
来場7日前〜前日の購入が全体の 58%。早期の認知広告より、直前の刈り取りが効いた。
CPA ¥152 で最良。「京都の紅葉を、寺社だけでなく植物園でも」が府外に届いた。関西圏は広告で追う価値がある。
外部サービス経由が 2,140枚。販売・決済を持たないぶん、計測と改善に時間を使えた。
1日平均 410枚(金土日の 39%)。訴求の差し替えが会期後半になり、検証まで届かなかった。
雨の2日間で −42%。屋内(温室)に振り替える動線と訴求を用意していなかった。
会期前の販売が計画より約2週間遅い。着地見込 26,800人(目標比 −3,200)の主因。
購入 940枚は計測できたが、受け皿としての貢献は分離できていない。運用と広告を分けて評価する設計が甘かった。
CPA ¥352(大阪の2.3倍)。遠方は広告で追うより、PRと旅行前の検索に寄せるべきだった。
購入の 58% が直前。直前に予算を厚く置く設計へ変える(開始を早めるのではなく、山を作る)。
時間帯・価格・訴求を企画段階で確定させ、会期初日から平日訴求を配信する。
屋内動線と代替訴求を、運営・施設側と会期前に決めておく。
最も安い2経路には上限がある。春は先に埋めてから広告予算を決める。
天候・気温・紅葉状況の日次入力を、運営の手順に組み込む。秋は途中から始めたため前半のデータが薄い。
数字で説明できない現場の学び(滞留が起きた場所、写真を撮られた場所、スタッフが受けた質問)も、同じ画面に残します。次回の担当者が変わっても引き継げる形にすることが目的です。
春の 35,000人は「1.17倍がんばる」という話ではありません。
足りないのは 2,200人で、どこから獲るかを秋のデータで選べる、という話です。
見るのは「今年何人来たか」ではありません。事業そのものが前回より強くなったかです。
| AUTUMN 2026実績+着地見込 | SPRING 2027計画 | AUTUMN 2027 | SPRING 2028 | この行で見ること | |
|---|---|---|---|---|---|
| 来場 | 26,800 | 35,000 | — | — | 規模。ただし単体では評価しない。 |
| 売上 | ¥32,160,000 | ¥43,750,000 | — | — | 人数ではなく金額での成長。 |
| 販促費 | ¥4,000,000 | ¥4,500,000 | — | — | 投資額。増やしたかどうか。 |
| CPA有料経路のみ/自然来場を除く | ¥207 | ¥168 | — | — | 最重要。1人を呼ぶ費用が下がったか。 |
| ROAS | 8.0 | 9.7 | — | — | 販促費が売上を何倍にしたか。 |
| 新規率 | 計測開始 | 目標 78% | — | — | 新規で買い続けているか。 |
| リピート率 | — | 目標 22% | — | — | 春が初めて測れる開催になる。 |
| チャネル構成 | PR 19%/広告 31% ホテル 11%/自然 28% | PR・地域連携を拡大 広告は効率優先で維持 | — | — | 1つのチャネルに依存していないか。 |
毎回、広告だけで新規顧客を買い続けるのではなく、「植物園の夜間体験そのもののファン」を増やしていく。── これは将来構想です。初年度に実装するのは、計測と同意取得の土台までです。
広告・PR・地域連携で、まず知ってもらい、来てもらう。初年度の売上のほぼ全部がここ。
この層の獲得費用(CPA)が、事業の体力を決める。
秋に来た人が春へ。春に来た人が次の秋へ。
再来場は広告費がほぼかからない売上。ここが増えると、同じ販促費でも来場が増える。
「毎回行く場所」になる。開催を待つ人がいる状態。
告知が届く相手が最初から存在するため、集客の前提が変わる。
初年度から巨大なシステムを作る必要はありません。手集計と外部サービスの管理画面からの転記で始めてもかまいません。大事なのは、集める項目と、それを見て判断する会議が決まっていることです。
最初から作り込むと、使われない画面が増えます。Botanical Growth 自体も、開催するたびに育てていきます。
まず、判断に使えるかを確かめる。項目を絞って回す。
秋で足りなかった項目を足し、要らなかった画面を捨てる。
2回分が並ぶ。比較できる指標だけを残す。
季節をまたいだ再現性が見え始める。
事業主体。目標・予算・収益の意思決定。
運営・実施の統括。現場と各社の取りまとめ。
会場・植物・紅葉の状況。園としての条件と価値。
チケット販売と決済。販売データの供給元。
SNS運用会社・広告代理店・映像制作会社としてだけ関わるのではなく、数字を持って一連の流れを設計し、会期中の判断と次回への引き継ぎまで担う。各社の実行を置き換えるのではなく、分断されがちな「集客」「販売」「分析」をひとつの線につなぐことが役割です。
映像・写真・コピー。売れた表現を次回へ渡す。
最も効率の良い経路。掲載の枠には上限がある。
すでに京都にいる人へ届ける経路。
会期中に動かせる唯一の変数。配分と訴求の即応。
「すべてお任せください」という話ではありません。各社の強みはそのまま活かしたうえで、データ・集客・売上をつなぐ役割が今は空いている、という話です。
本資料では、この役割を GROWTH PARTNER と記載しています。実際の体制と担当の割り振りは、関係者で決めていく前提です。

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注意:ダッシュボードの数値・グラフはすべて説明用のサンプルであり、実データではありません。